腕時計徒然記

腕時計と音楽と人生についての独断と偏見に満ちた駄文を!!(最近は音楽放浪記か?)
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セイコー「ファイブ・アクタスSS(6106-7520)」

 セイコー「ファイブ・アクタスSS(6106-7520)」1971年12月製造
 5アクタス1
 自動巻き、23石、秒規制付き、諏訪精工舎製、ブレスはノンオリジナルで、ガラスも交換してあります。
 
 これは、筆者の知り合いの形見の腕時計となります。
 以前、勤務していた病院に緊急入院してきた男性で、十数年間、新宿で路上生活をしていた人でした。何故、そうなったかは、今となっては理由は判りません。
 
 ある日、路上で倒れ、救急搬送され治療を受けた病院と福祉事務所のケースワーカーからの入院相談でした。
 筆者が勤務していた病院は第二種社会福祉事業の無料低額診療施設(これ書いちゃうと何処だか判っちゃうかなぁ?ちなみに今の職場は第一種社会福祉事業です。共に社会福祉法の規定です)でもありましたので、このようなケースではベッドに空きがある限り、積極的に受け入れることにしています。
 (まあ、受け入れる病棟側では嫌がりますがね・・・結構トラブルが多いですから、でも、事務長がゴリ押しすれば何とかなります)
 
 このブログを読んでいる皆さんは、路上生活者でも入院できるのか?と思われるでしょうが、緊急入院の場合、行路病人(この場合は住所不定の路上生活者の病人)には搬送先の自治体の福祉事務所が所管となり生活保護を適応するので、入院医療費は保障されます。
 
 さて、この場合、入院している間は良いのですが、退院後は生活保護は打ち切られてしまします。
 住所不定ですから、何せ住むところも無く、ある意味で常に移動している訳ですから、何処が保護費を所管するのか?という事が大きな問題となり、生保を受けるにはかなりの困難がありました(その上、本人に所得がなく、身体的、精神的に就労できない事が、完全に証明されなければ駄目です。路上生活者の場合、そこがネックとなる事が多いのです。今は福祉事務所側がどう対応するのかは判りませんが・・・)。
 高齢の路上生活者などは、そのまま長期的な社会的入院、その後、老人ホームというパターンにならざるを得ない状況もありました。
 一旦、病院の外に出してしまったら、また、路上生活に戻らざるを得ず、そうなるとその生活からまた行路病人となり、もしかしたら行路死亡人となってしまう可能性だってあるのです。
 そんな悲劇を、当事者としては看過すべきではありません。 

 話を戻しましょう。

 その入院していた男性は、その後、所管の福祉事務所のケースワーカーと、病院のメディカル・ソーシャルワーカーの努力と筆者の勤務していた病院所在地の福祉事務所のケースワーカーの尽力で、病院と同じ市内のアパートで生活保護を受け自立して生活する事が出来ました。
 (私が勤務している間に10名ほどが、退院後、生活保護を受ける事が出来るようになりましたが、これに関しては自治体や担当ケースワーカーによってかなり違ってくるようです)
 まあ、自治体の関連部署にいる人たちの中には、お前、ど素人かよ!ってな感じの人も居りますからねぇ・・・
 福祉の現場にいる人間が、本当の意味で日本の福祉の貧しさを知っているんですが、悲しいかな、これが現実なんですね~ 障害者福祉の現場でもそれは同様なんですが・・・
 
 さて、その男性は、その後、キリスト教(プロテスタント)に入信して静かな老後を送り、6年後に静かに召天しました。
  
 亡くなった後、ケースワーカーが部屋に後片付けに行ったら、質素なその部屋は綺麗に整理整頓されていて、金目の物など何も無い中、私宛の封筒があり、その中にこの腕時計と、一枚の便箋に書かれた聖書の言葉がありました。 

   人は,たとい全世界を得手も、いのちを損じたら、
   何の得がありましょう。
   自分のいのちを買い戻すために、人はいったい何を
   差し出すことができるでしょう。

               マルコの福音書 8章36、37節
 
 ですから、この腕時計は筆者にとって、とても大切な時計なのです。
 
 

 今回も長文になってしまいましたが、最期までお読み下さりありがとうございます。
 
 
 実は筆者は仕事では熱い男なんですよ~
 普段のこのブログから、それは信じられないかもしれませんが・・・


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[ 2011/02/17 20:00 ] セイコー | TB(0) | CM(4)
Re: 名無し(?)さんへ
コメントありがとうございます。

大変なご苦労の中、頑張っておられるご様子、敬服いたします。

さて、生活保護に関しては、いろいろなお考えがあるとおもいます。

正直、本当にいろいろなケースがあって、現在、障がい者福祉の現場にいる私などにも答えがなかなか見出せない状況です。

しかし、そうなってしまったのは、「自己責任」=「自業自得」と一概にいえるか?
と言えば、そうでもないような気がします。

これは、千差万別の人生がある訳ででなかなか・・・

守秘義務があるので具体的に説明は出来ないので残念ですが・・・

上記の事例の方は、わざと書いておりませんが、中学卒業後、集団就職で東北地方からやってきて、大田区の町工場で働き、そこの娘さんと結婚して工場を継ぎましたが、得意先の倒産で連鎖倒産。全てを失ってしまったとお聞きしました。
その後の事は省きます。

また、古い都営住宅の2DKに住んでいる家族で、人工透析を週3回受けなければいけない高齢の車椅子生活の母親は生活保護を受給、その長男は精神障がい者で障害年金を受給、次男は知的障がい者で障害年金を受給、長女(離婚・1男1女あり/中学生)、次女(未婚)はボーダー(知能指数が境界線上にある)で年金受給は無し。
生活の糧は生活保護と長・次男の福祉施設による労働に支払われる工賃が各2万程度、各種年金と長女、次女共に40代のスーパーでのパート収入。

等々、私が関わった事例は20件以上あります。

これを「自己責任」と言えるかどうかの答えを私は持ち合わせていないんです。

生保受給者の中でも、病気の無い若い方は再起を目指して頑張って欲しいですが、中高年や障がい者は働き口が極端に減ってしまいます。
特に40代以上は絶望的と言ってよいでしょう。

これは、行政システムの欠陥と国の関連施策のミスマッチが生んだもので、受給者自身の責に問えるようなものでは無いと思っています。

勿論、生活保護受給者にも最近社会問題化しているケースが多数報告されているのも承知しておりますが、大多数の受給者は、それが無ければ生存権すら奪われてしまうような状況におります。

特に、私が関わった事例の全てはそういう状況にある緊急的なケースばかりでした。

お言葉を返すようで申し訳ないのですが、生活保護受給者の増加は、国の経済政策と労働政策にその責を求めるものであり、尚且つ、その社会保障制度の不備が生んだものだと私は考えます。

この事に関して、私は自身の立場から行政や自治体に声を上げていき続けますし、改善を図って行きたいと思っております。

法律は監督官庁の局長クラス作るのではなく、現場が作って行けば良いんです。

[ 2015/02/22 10:03 ] [ 編集 ]
今回の事例で良し悪しを言ってる訳では有りませんが、生活保護を受けて平穏に暮らす事が良い事でしょうか?
私が思う平穏な暮らしとは
若いうちから、コツコツと働き 遊び程々 貯金程々
そして将来持つであろう家族の為 生命保険等に加入しておく
こうして自分の力で手に入れるものです。
私は三十代半ばから胃潰瘍、重度のヘルニア、喘息と立て続けにかかり収入は良い時の七分の一程度になりました。
正直これでは生活出来ません。それでも生活出来ているのは生命保険からでる入院通院料、今までの貯金を切り崩したからです。
遊びたい時に遊びや欲しい物を我慢して貯めた貯金と、毎月の生活費を切り詰めて加入した保険で苦しい時代を乗り切りました。
私だって保険料なんて払いたくないし貯金する余裕があるなら散財したかったですよ。
でも生活保護を受ける人はそういった努力をして来なかった人です。
そして一番納得いかないのは子供の人数や掛かる学費で生活保護費が変わる事です。
一流企業の事は知りませんが私の様な底辺労働者が勤める会社では子供が増えても手当が三千円増えるだけです。 子供が大学行っても給料上も上がりません。

生活保護を受ける条件に
働けるうちに貯金をしていたか
病気怪我に備えて保険に入っているか
を加えて欲しい。
[ 2015/02/18 09:09 ] [ 編集 ]
Re: 猫仙人の友達さんコメントありがとうございます。
その人は、キリスト教に入信して、人が変わったんですね。
死ぬまで、
「悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり、貧しいようであるが、多くの人を富ませ、何も持たないようであるが、すべての物を持っている。(Ⅱコリント 6:10)」
ような人でした。

私といえば、融通の利かない頑固者ですから、出世も出来ずに小さな施設に居る訳ですなぁ。
まぁ、出世して偉くなろうなんて気も無いのですが・・・
一端の口を利いてますが、
「欲深き人の心と降る雪は、つもるにつれて道を忘るる」(山室軍平)
ような者です。
余り偉そうな事は人様には言えませんが、この世界に居ると、本当に良い話というのがゴロゴロところがっているんですよ。
あまり、書けないのが残念ですが・・・
ちなみに私は、最初の離婚時に教会(カトリック)から、破門されているんで、厳密に言うとクリスチャンではありませんので、誤解の無いよう願います。
[ 2011/02/17 23:55 ] [ 編集 ]
こんばんは

今日は、心にしみるお話を聞かせて頂きました。
大切な時計ですね。
そしてピコの旦那さんのお人柄が・・・熱い漢(おとこ)なのですね。
[ 2011/02/17 23:18 ] [ 編集 ]
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